犬が歯をカチカチ鳴らす7つの原因と対処法|病気のサインかも?

Jul 10,2026

愛犬が突然歯をカチカチ鳴らし始めたら、あなたはどうしますか?答えは:その原因をすぐに探り、必要なら獣医師に相談すべきです!犬の歯のカチカチは、寒さや一時的な緊張だけが原因ではありません。実は、口の中の痛みや胃腸の不調、さらには神経系の病気など、様々な健康問題の重要なサインであることが多いのです。私たち飼い主が「ただの震え」と見過ごしてしまうことで、治療のタイミングを逃してしまう可能性もあります。この記事では、私たちが実際に愛犬と向き合う中で気づいた、歯が鳴る本当の理由と、その時に取るべき具体的な行動を、7つの主要な原因別に分けて詳しく解説します。まずは、愛犬に痛みや他の気になる症状がないか、落ち着いて観察することから始めてみましょう。

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なぜ犬は歯をカチカチ鳴らすのか?

あなたが犬と暮らしているなら、一度はその奇妙な音を聞いたことがあるかもしれません。寒い日に人間が震えるように、犬も歯をカチカチ鳴らすことがあります。でも、それだけが理由じゃないこともあるんです。愛犬のその行動、ただの寒さや緊張で片づけていいものか、ちょっと心配になりますよね。

一番多い原因は、実は「痛み」

口の中の痛みは、犬の歯ぎしりや顎の震えの最も一般的な原因です。折れた歯、歯の膿瘍、歯肉炎などが考えられます。口内炎や腫瘍が痛みの源になっていることも。

うちの愛犬(柴犬のコタロー)が以前、硬いおやつをガリガリ噛んだ後に、しばらく顎を小刻みに震わせていたことがありました。心配になって口の中を見てみると、奥歯の歯茎が少し赤く腫れていたんです。獣医師の診察で軽い歯肉炎と判明。歯磨き習慣が不十分だったのが原因でした。このように、口腔内のトラブルは、痛みから歯をカチカチさせる直接的な引き金になります。他にも、よだれが増える、口臭が気になる、硬いフードを食べたがらないといったサインが一緒に出ていないか、よく観察してみてください。定期的な歯磨きと、年に1回の歯科検診が、このような痛みを防ぐ一番の方法です。犬用の酵素入り歯磨きペーストは、飼い主さんが磨きやすいだけでなく、犬の歯垢分解にも効果的ですよ。

意外な原因:お腹の不調と不安

胃腸の調子が悪い時も、犬は歯を鳴らすことがあります。吐き気や胃食道逆流があると、無意識に顎に力が入り、歯が擦れ合って音が出るんです。また、不安や緊張からくる震えも見逃せません。獣医さんの待合室でブルブル震えながら歯をカチカチ鳴らしている犬を見たことはありませんか?あれはまさに緊張の表れです。

では、「胃腸の問題」と「不安」、どちらがより深刻なの?と疑問に思うかもしれません。これは状況次第です。胃腸の問題は、食欲不振や嘔吐、下痢などの他の症状を伴うことが多く、放置すると栄養状態の悪化につながります。一方、不安は慢性的なストレスとなり、問題行動や免疫力の低下を招く可能性があります。重要なのは、単に歯が鳴っているだけでなく、他にどんな変化があるかを見極めることです。もし愛犬が、歯を鳴らしながらも食欲がなく、うずくまっているようなら、胃腸の不調を疑いましょう。逆に、雷や花火、来客など特定の状況下でのみその行動が見られるなら、不安や恐怖が原因である可能性が高いです。どちらの場合も、根本原因に対処する必要があります。獣医師は、必要に応じて血液検査や超音波検査で胃腸の状態を確認したり、行動療法やフェロモン療法を提案してくれるでしょう。

もしかしたら病気のサイン?注意すべきケース

「寒いだけかも」と油断していると、実は重大な病気が隠れていることも。愛犬の様子をよく見て、次のようなサインがないかチェックしてください。

犬が歯をカチカチ鳴らす7つの原因と対処法|病気のサインかも? Photos provided by pixabay

これはすぐに病院へ!危険な症状リスト

歯のカチカチに加えて、以下の症状が一つでも見られたら、迷わず獣医師に相談しましょう。口の周りが腫れている、よだれに血が混じっている、ご飯を食べたがらない、急に痩せてきた…。これらは、重度の歯周病、口腔内腫瘍、顎関節のトラブル、あるいは神経系の病気などが疑われます。

特に、「呼びかけに全く反応しない」状態で歯をカチカチさせている場合は、緊急性が高いです。これは「焦点性発作」という、脳の一部で起きている軽い発作の可能性があります。我が家のコタローは幸いこの経験はありませんが、知り合いのトイプードルがこの症状で診察を受けたところ、てんかんと診断されました。発作の前にはそわそわと歩き回り、発作後はぐったりと疲れ切っていたそうです。もし愛犬がぼーっとしていて、歯を鳴らしている間に名前を呼んでもこっちを見ない、何か噛むような動作を繰り返しているなら、スマホでその様子を動画に撮り、すぐに動物病院へ向かってください。動画は獣医師が正確な診断をするための、とても貴重な情報になります。

シニア犬に多い、複合的な原因

年を取った愛犬が歯をカチカチ鳴らし始めたら、原因は一つではないかもしれません。加齢による歯のぐらつきや歯周病の悪化、顎関節の変形性関節症などが重なっていることがよくあります。また、体温調節機能が低下しているため、若い頃より寒さを感じやすく、震えがちになることも。シニア犬の体調管理は、若い犬以上にデリケートです。ちょっとした変化も「年のせい」と決めつけず、定期的な健康診断で口の中と全身の状態を確認してもらうことが、長生きの秘訣です。

獣医師はどんな治療をするの?

原因がわかれば、それに合わせた治療が始まります。治療法は原因によって大きく異なりますが、あなたの愛犬に合った計画を獣医師が立ててくれます。

痛みや病気が原因の場合

歯周病が原因なら、全身麻酔下での本格的な歯石除去や、必要に応じて抜歯が行われます。感染症があれば抗生物質が、炎症には抗炎症薬が処方されます。顎関節の痛みや関節炎には、鎮痛剤や関節サプリメントが役立つことも。胃腸の問題が原因なら、胃酸を抑える薬や消化管の運動を整える薬が使われます。治療は、原因を取り除き、愛犬の苦痛を和らげることが目的です。

具体的な治療法とその費用の目安を、よくあるケース別にまとめてみました。あくまで目安であり、病院の所在地や症状の重さによって変動しますので、ご了承ください。

考えられる原因主な治療法の例費用の目安(概算)
重度の歯周病・歯石沈着全身麻酔下での歯科処置(スケーリング・抜歯)約3万円~10万円以上(抜歯本数等による)
歯の破折・歯髄露出抜歯、または専門医による歯内治療(根管治療)抜歯:上記に含まれる / 根管治療:約10万円~
軽度の胃腸炎・胃酸過多胃腸薬(ファモチジン等)の投与、食事療法診察・薬代で約5千円~1万円
焦点性発作(てんかん)抗てんかん薬(レベチラセタム等)の内服開始診察・検査・薬代で初回約1万円~2万円
不安・恐怖による行動行動療法の指導、鎮静サプリメントの導入サプリメント代は月額約2千円~5千円

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これはすぐに病院へ!危険な症状リスト

病院や雷、一人留守番が苦手で歯を震わせる子には、行動の根本から変えていくアプローチが必要です。効果が実証されている犬用フェロモン(アダプティル等)を部屋に拡散させたり、圧迫感が安心感に変わるサンダーシャツを着せてみるのも一つの手です。私はコタローの雷恐怖症に、フェロモンスプレーと音楽療法(クラシック音楽を流す)を組み合わせて試してみました。完全に治ったわけではありませんが、震えの程度は確実に軽減されました。また、L-テアニンやGABAを含む鎮静サプリメントを食事に加える方法もありますが、これらを始める前には必ず獣医師に相談してくださいね。人間用のサプリや薬を自己判断で与えるのは絶対にダメですよ!

自宅でできる!愛犬の口腔ケア入門

病気を未然に防ぐには、日頃のケアが何より大切です。特に口の中の健康は、全身の健康に直結します。今日から始められる簡単な習慣を紹介します。

正しい歯磨きのススメ

歯磨きは、犬の歯周病予防のゴールデンスタンダード(最も確実な方法)です。いきなり歯ブラシを使おうとすると嫌がられるので、まずは指にガーゼを巻き、歯の表面を優しく拭くところから始めましょう。愛犬が慣れてきたら、犬用の小さな歯ブラシと酵素入り歯磨きペーストに挑戦です。人間用の歯磨き粉は飲み込むと危険なので使えません。週に2~3回、できれば毎日、楽しい雰囲気で続けることがコツです。おやつタイムの後に「歯磨きタイム」をセットにするのも習慣化に効果的でした。

デンタルケアグッズの賢い選び方

歯磨きがどうしても難しい場合は、補助的なツールを活用しましょう。歯垢を落とす効果が認められた「VOHC(獣医口腔衛生協議会)」マークの付いたデンタルガムやおもちゃを選ぶのがおすすめです。また、飲み水に加えるタイプの口腔ケア液もあります。ただし、これらはあくまで補助。最も効果が高いのは物理的に歯の表面を磨くことです。グッズに頼りつつも、できる範囲で歯ブラシに挑戦するのがベストな道のりだと思います。コタローは歯磨きガムが大好きで、与えている間は夢中になって噛んでいますが、やはり歯の裏側まではキレイになりませんからね。

愛犬のボディランゲージを読み解こう

歯のカチカチは、犬が発する「言葉」の一つに過ぎません。このサインを、尻尾の動きや耳の向き、体の姿勢など、他のボディランゲージと総合的に見ることで、愛犬の気持ちをもっと深く理解できるようになります。

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これはすぐに病院へ!危険な症状リスト

犬が震えるのは、寒さや恐怖だけではありません。興奮や強い喜びでも体は震えます。例えば、大好きなあなたが帰宅した時、飼い主さんがおやつを取り出した瞬間などです。この場合の震えは、歯をカチカチ鳴らすほど強くはないことが多く、全身が小刻みに震え、尻尾はブンブン振っています。逆に、恐怖や不安による震えは、体を低くし、耳を後ろに倒し、尻尾を股の間に挟んでいることが特徴的です。「この子の震えは、今、楽しいの?それとも怖いの?」と考える習慣をつけると、愛犬とのコミュニケーションがぐっと豊かになりますよ。

フェロモン感知時の独特な行動

去勢していないオス犬に特に見られる行動ですが、メス犬の尿やにおいを嗅いだ後、口を半開きにして歯をカチカチ鳴らすことがあります。これは「フレーメン反応」と呼ばれ、口蓋にある鋤鼻器という器官でフェロモンを分析している行動です。この時、よだれを泡立てることも。これは病気ではなく、本能的な行動なので心配いりません。むしろ、犬の持つ驚くべき嗅覚能力の証拠です。我が家のコタローは去勢済みなのでこの行動は見られませんが、公園で他の犬がやっているのを見かけたら、「あ、今、すごい情報をキャッチして分析中なんだな」と感心してしまいます。

もしもに備える:緊急時の対応と予防策

万が一、愛犬の様子がおかしいと感じた時、あなたはどうしますか?慌てずに対処するために、知っておきたいことをまとめました。

動物病院へ連れて行く前に確認すること

まずは落ち着いて、愛犬の状態を観察してください。動画を撮るのは本当に有効です。そして、次のことをメモしておき、獣医師に伝えましょう。「いつから始まったか」「頻度はどれくらいか」「どんな時に起こるか(食事の後?散歩の後?夜中?)」「他に変わった様子はないか」。これらの情報が、診断の大きなヒントになります。夜間や休日など、かかりつけ医が休みの時の連絡先(夜間救急動物病院)も、普段から調べておくと安心です。

では、「歯をカチカチ鳴らしているだけで、他に症状がなければ病院に行かなくていいの?」という疑問が湧くかもしれません。答えは「状況による」ですが、私は少しでも気になったら受診することをおすすめします。なぜなら、初期段階では目立った症状がなくても、進行性の病気が隠れている可能性があるからです。特にシニア犬の場合は、早期発見が何よりも重要です。たとえ検査の結果「異常なし」だったとしても、それは最高のニュースですし、あなたの安心材料になります。逆に、何かが見つかっても、早く対処できるというメリットがあります。愛犬の健康は、私たち飼い主が責任を持って守ってあげたいものですよね。

普段からできる最高の予防策

何よりも大切なのは、病気にさせないことです。そのためにできることはたくさんあります。バランスの取れた質の良いフードを与える、適度な運動をさせる、ストレスの少ない環境を作る。そして、定期的な健康診断と歯科検診を習慣にすることです。健康診断は、目に見えない内臓の状態を血液検査でチェックできます。また、子犬の頃から口周りを触られることに慣れさせ、デンタルケアを日常に取り入れることで、成犬になってからの歯磨きが格段に楽になります。愛犬との毎日を健やかに楽しく過ごすために、予防ケアへの投資は、最も賢くて愛情深い選択だと言えるでしょう。

歯のカチカチ以外にもある?犬の「変な口の動き」図鑑

歯をカチカチ鳴らすのは確かに目立つサインですが、実は他にも犬がする「変な口の動き」はたくさんあるんです。これらを知っているだけで、愛犬の状態をより正確に読み取れるようになりますよ。私もコタローを観察していて、色々な発見がありました。

あくびの連発は「ストレスサイン」かも

眠い時のあくびとは別に、緊張している時の「ストレスあくび」があります。獣医さんに診てもらう前や、苦手な音が聞こえた時などに、何度も大きくあくびをすることがあります。これは自分を落ち着かせようとする行動の一つなんです。

では、「普通のあくび」と「ストレスのあくび」はどう見分ければいいの?これ、すごく良い質問です!ポイントは、その時の状況と他のボディランゲージを合わせて見ることです。リラックスして寝転がりながらするあくびは、単に眠たいだけの可能性が高いです。でも、もしあなたに叱られた直後や、知らない人が家に来た時などに、体がこわばった状態で何度もあくびをしていたら、それは「ちょっと緊張してるよ」「この状況、落ち着かないな」というサインです。コタローも、私が大きな声を出した時(たとえばテレビのサッカー観戦で!)に、私の顔をチラ見しながらあくびをすることがあります。これは「お父さん、そんなに興奮しないでよ…」というメッセージだと受け取っています。愛犬が頻繁にあくびをする時は、周りの環境が彼にとってストレスになっていないか、一度考えてみてください。

唇をペロッと舐める「カーミングシグナル」

ご飯の後でもないのに、舌でサッと上唇を舐める動作を見たことはありませんか?これも重要なコミュニケーションです。「カーミングシグナル」と呼ばれ、相手(他の犬や飼い主)に「落ち着いて」「敵意はないよ」と伝えたり、自分自身の緊張を和らげたりするために行います。

この行動を理解すると、犬同士の付き合いがもっとスムーズになります。例えば、公園で初対面の犬に挨拶する時、一方が固まって唇をペロリと舐めたら、それは「ちょっと距離が近すぎて緊張するな」という意思表示です。賢い飼い主さんは、そこで愛犬を少し引き離してあげるといいでしょう。逆に、あなたが愛犬を叱っている最中に、愛犬がこの仕草をしたら、それは「もう怒らないで」「あなたの怒りを鎮めたい」という気持ちの表れかもしれません。罰として叱り続けるのではなく、一度深呼吸して接し方を変えるタイミングのヒントにもなります。愛犬の小さなシグナルに気づけると、信頼関係はもっと深まりますよ。

犬種によって違う?歯や顎の特徴と注意点

実は、犬の歯のカチカチや口の問題は、犬種によって起こりやすさが違うんです。愛犬の犬種の特徴を知ることで、よりピンポイントな予防ができるようになります。

短頭種(パグ、フレンチブルドッグなど)の独特な悩み

鼻ぺちゃちゃんたちは、その愛らしい見た目とは裏腹に、口や呼吸に関するトラブルを抱えやすい傾向があります。顎が短いため歯が密集しており、歯石がたまりやすく歯周病のリスクが高いのです。

さらに、彼らは「短頭種気道症候群」という、呼吸がしにくい構造を持っていることが多いです。呼吸が苦しいと、口を半開きにしてハァハァすることが増え、その結果、口の中が乾燥します。唾液には口内を洗い流す自浄作用があるので、口が乾くとさらに歯周病が進みやすくなるという悪循環に陥ります。あなたが短頭種を飼っているなら、歯磨きなどの口腔ケアは、他の犬種以上に重要だと言えるでしょう。また、興奮させすぎて呼吸が荒くならないよう、暑い日の散歩は控えめに、普段から涼しい環境を整えてあげてください。彼らの「いびき」や「ガーガーいう呼吸音」が、ただの特徴ではなく、負担になっていないか、常に気にかけてあげたいですね。

小型犬と大型犬でこんなに違う!歯のトラブル傾向

一般的に、小型犬は大型犬よりも歯周病の進行が早いと言われています。一方、大型犬は顎の力が強く、硬いものを噛んで歯が欠けたり折れたりするリスクがあります。下の表に、その違いと注意点をまとめてみました。

犬のサイズ歯・顎の特徴起こりやすいトラブル特に気をつけたいこと
超小型・小型犬(チワワ、トイプードルなど)顎が小さいため歯が密集。乳歯が残りやすい。歯石の沈着が早く、重度の歯周病に進行しやすい。子犬期の乳歯チェック。成犬後は特に念入りな歯磨き。
中型犬(柴犬、ビーグルなど)比較的バランスが取れているが、個体差が大きい。歯周病、歯の破折どちらも可能性がある。定期的な口腔チェックと、噛むおもちゃの硬さの選択。
大型・超大型犬(ゴールデンレトリバー、グレートデンなど)顎の力が非常に強い。歯も大きい。硬い物による歯の破折、咬耗(こうもう:すり減り)。牛骨など極端に硬いおやつの与えすぎに注意。定期的な歯のチェックでひびを早期発見。

歯の健康が全身に与える意外な影響

「口の病気は口だけの問題」と思っていませんか?実は、歯周病は「サイレントキラー」と呼ばれることもあるほど、心臓や腎臓など全身の臓器に悪影響を及ぼす可能性があるんです。

細菌が血管を通って旅をする!?

歯周病の原因菌は、腫れた歯茎から血管の中に入り込むことがあります。血液の流れに乗って全身を巡り、心臓の弁に付着して炎症を起こす(心内膜炎)リスクや、腎臓や肝臓に負担をかけるリスクが指摘されています。

これは本当に驚きですよね。たかが口の中の菌が、遠く離れた心臓を傷つけるなんて。でも、人間の医学でも「歯周病と全身疾患の関係」はよく知られていて、犬も同じメカニズムが働くと考えられています。ある研究では、重度の歯周病を持つ犬は、心臓の健康状態に何らかの異常が見られる割合が高いという報告もあります(※注:具体的な数値は研究により異なります)。愛犬の歯を磨くことが、単に口臭を防ぐだけでなく、大切な心臓を守る予防医療の一環だと思えば、なんだかやりがいが湧いてきませんか?コタローの歯磨きが少し面倒に感じた時、私は「これでコタローの心臓が元気でいられるんだ!」と自分に言い聞かせて続けています。

痛みが引き起こす行動とQOLの低下

歯が痛いと、ご飯を食べるのが辛くなります。十分な栄養が取れなければ体力が落ち、遊ぶ気力も失せてしまいます。つまり、歯の痛みは犬の「生活の質(QOL)」を大きく下げてしまうんです。

あなたも歯が痛かった経験がありますか?あのイライラと集中できない感じ、犬も同じように感じているはずです。痛みはストレスホルモンを分泌させ、免疫システムを弱らせます。結果として、他の病気にかかりやすくなってしまうことも。特にシニア犬は、痛みを我慢してじっとしていることが多く、「年のせいで動かないんだ」と勘違いされがちです。愛犬が食卓のそばに来なくなった、おもちゃで遊ばなくなった、そんな変化は「もしかしたら口が痛いのかも?」と疑うきっかけにしてください。痛みを取り除いてあげるだけで、目つきがぱっちりとし、再び元気に走り回る姿を見られるかもしれません。愛犬の「楽しい」を守るためにも、口腔ケアは欠かせないのです。

新しい視点:歯のカチカチと「食」の深い関係

食べることは生きること。歯の状態は、犬が「何を」「どう食べるか」に直結します。ここでは、食事の内容や与え方という、少し違った角度から考えてみましょう。

ドライフード vs ウェットフード、歯への影響は?

一般的に、カリカリのドライフードは、噛むことで歯の表面にある程度の清掃効果が期待できると言われています。一方、ウェットフードは歯に付着しやすく、歯垢がたまる原因になりやすい面があります。

では、歯のためにはドライフードだけが正解なのでしょうか?実は、そうとも限らないんです。重要なのは、フードの形態そのものよりも、その後にどのようなケアをするかです。ウェットフードは、歯が弱っているシニア犬や、病気で食欲がない犬には必要なこともあります。その場合、ウェットフードを与えた後で、ガーゼで歯を拭いたり、歯磨きガムを与えたりするなどの一手間を加えることで、リスクを減らせます。逆に、ドライフードを丸飲みしてしまう癖のある子には、ほとんど歯の清掃効果は期待できません。大切なのは、愛犬の健康状態、食べ方のクセ、そしてあなたのライフスタイルに合わせてフードを選択し、その選択に合った口腔ケアをプラスすることです。我が家ではコタローの歯茎の状態を見ながら、ドライとウェットをミックスしていますが、その日の夜の歯磨きは特に丁寧に行うように心がけています。

「噛むこと」そのものが持つ癒し効果

犬にとって「噛む」行為は、ただ栄養を取るためだけでなく、ストレスを発散し、心を落ち着かせる重要な行動です。適度な硬さのデンタルガムやおもちゃを噛むことで、犬は満足感を得られます。

この「噛む満足感」が不足していると、どうなるでしょう?犬はストレスをため込み、それが別の問題行動(無駄吠え、破壊行動など)につながったり、あるいは内面の不安が身体の震えとして現れたりする可能性があります。つまり、歯をカチカチ鳴らす背景に、「もっとしっかり噛めるものを欲している」というメッセージが隠れているケースも考えられるのです。あなたの愛犬は、食事の時間やおやつタイムを心から楽しんでいますか?ガムを夢中で噛んでいる時、とてもリラックスした表情をしていませんか?「噛む楽しみ」を日常に取り入れることは、精神的な健康を保ち、結果的に歯の健康にも良い影響を与える一石二鳥の方法です。ただし、硬すぎるものは歯を傷めるので、犬のサイズと噛む力に合ったものを選んであげてくださいね。

E.g. :犬も歯ぎしりをする?考えられる原因と対処法を解説【獣医師監修】

FAQs

Q: 犬が歯をカチカチ鳴らすのは、寒いからですか?

A: 寒さが原因のこともありますが、それだけとは限りません。確かに、気温が低い時に震えるように歯を鳴らすことはあります。しかし、室内で暖かい環境にいる時や、夏場に同じ行動が見られる場合は、寒さ以外の原因を疑う必要があります。最も多いのは、歯周病や折れた歯などによる「口の中の痛み」です。他にも、胃の不快感や不安、稀にはてんかんなどの神経症状の一環として現れることも。ですから、愛犬が歯をカチカチさせている時は、室温を確認するとともに、よだれが増えていないか、食欲はあるか、どこか痛そうにしていないかなど、全身の状態を総合的に観察することが大切です。単なる寒さなら、毛布をかけたり室温を調節したりすることで収まることが多いでしょう。

Q: 老犬が急に歯を鳴らし始めました。老化のせいですか?

A: 「年のせい」と決めつけるのは危険かもしれません。確かにシニア犬は、筋力の低下や体温調節機能の衰えから震えやすくなります。しかし、急に症状が現れた場合は、加齢以外の病気が隠れているサインである可能性が高いです。具体的には、若い頃から進行していた歯周病が悪化して痛みが出ている、顎の関節に変形性関節症が起きている、内臓機能の低下による体調不良などが考えられます。私たち飼い主は、シニア期に入った愛犬の些細な変化ほど敏感にキャッチする必要があります。定期的な健康診断で口腔内チェックと血液検査を受けることが、早期発見・早期治療につながり、愛犬の生活の質(QOL)を守る最善の方法です。

Q: 歯のカチカチと一緒にヨダレが多いのですが、これは問題ですか?

A: はい、それは注意すべき重要なサインです。歯のカチカチに過剰なよだれが伴う場合、口の中に深刻な問題がある可能性が高まります。考えられる原因は、歯肉炎や口内炎による痛み・違和感、口腔内腫瘍、または重度の歯石沈着などです。また、吐き気や胃食道逆流などの消化器系の不調が原因で、よだれが増え、同時に顎に力が入って歯が鳴ることもあります。特に、よだれの色がいつもと違う(血が混じっている、茶色いなど)、粘り気がある、腐敗したような口臭がする場合は、できるだけ早く動物病院を受診することをおすすめします。獣医師による口腔内の視診や触診で、多くの場合、原因の特定が可能です。

Q: 獣医の待合室でだけ歯を鳴らします。これはストレスですか?

A: その通り、その状況に限定されるのであれば、強いストレスや不安が原因である可能性が非常に高いです。病院は、見知らぬ人や動物のにおい、過去に注射などで痛い思いをした記憶から、多くの犬にとって大きなストレス源となります。私たち人間でも緊張すると震えることがあるように、犬も極度の緊張から顎や体が震え、歯がカチカチと当たってしまうのです。対処法としては、待合室では飼い主さんがリラックスした態度で接し、お気に入りのタオルやおもちゃを持参する、病院に着く前から落ち着けるフェロモン製品(スプレーや首輪)を利用するなどの方法があります。この行動自体が病気というわけではありませんが、慢性的なストレスは免疫力の低下を招くこともあるので、ストレス軽減を心がけてあげましょう。

Q: どんな時に、緊急で動物病院に連れて行くべきですか?

A: 以下の「危険サイン」が一つでも当てはまる場合は、時間を問わずに動物病院に連絡し、指示を仰いでください。まず、「呼びかけに全く反応しない」状態で歯をカチカチさせている時は、焦点性発作という脳の病気の可能性があり、緊急性が高いです。次に、口の周りや顔が明らかに腫れている、よだれに血が混じっている、ご飯も水も全く受け付けない、といった症状を併発している場合です。また、普段は活発なのに、ぐったりして元気がなく、歯を鳴らしている時も要注意です。これらの症状は、重度の感染症、中毒、または急激な体調悪化を示している可能性があります。迷ったら、スマートフォンでその様子を動画に撮影し、かかりつけの獣医師に相談するのが最善の第一歩です。

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